学校日誌

120年前の新聞より20世紀の大予言(その4)

2021年10月18日 12時05分

11 医術の進歩

 薬剤の飲用は止み電気針を以て苦痛なく局部に薬液を注射し、また顕微鏡とX光線の発達によりて病原を摘発してこれに応急の治療を施すこと自由なり。然して切開術は電気によるをもって全く苦痛なし。

(現代医学の進歩で、ちょっとした手術にも麻酔が使用されていて、私たちはあまり苦痛を感じることがありませんね。ありがたいことです)

 

12 自動車の世

 馬車は廃せられ、これに代わって自動車は安価に購入することを得る。

(自動車が移動手段としてはあたりまえの時代ですね。逆に馬車が走っていたら、皆振り返るに違いありません)

 

13 人と獣との会話自在

 獣語の研究進歩して小学校に獣語科あり。人と犬・猫・猿とは自由に対話する事を得る。従って下女・下男は犬によって占められ、犬が人の使いに歩く世となるべし。

(「下女」や「下男」という言葉は死語ですが、残念ながら動物の言葉(鳴き声)を理解する世の中は実現していません。小学校に動物の鳴き声を理解する教科があったら面白いでしょうね。AIの発達によって、実現可能な世の中はすぐそこまで来ているかもしれませんね)

 

120年前の明治時代の新聞に、来るべき20世紀を予言していたということ自体が大変興味深いことです。当時のすべての人たちが、新しい時代の到来に胸をおどらせていたに違いありませんし、いつの時代でも、私たちは目の前に広がる大きな可能性をもった未来に大きな夢を抱いています。

 

匂坂学校から始まった148年前の岩田小の歴史を振り返る中で、2500人を超える歴代の岩っ子たちや、地域の方々が、その時代の中で必死に生き、楽しく学び、地域を愛していたことがわかりました。これからの岩田地区の発展を祈りつつ、「素敵な未来」を創っていくのは、私たち一人一人の愛情と行動だという思いを再認識しています。

これからも、岩っ子たちを応援してください!