岩田小創立148年クイズその12
2021年10月5日 11時31分質問29 匂坂学校時代の校則は?(会報誌「銚子塚の里」No.123より)
答え29 かなりさまざまな校則(学校の決まり)がありました。いくつか紹介します。
(1) 先生編(生徒指導)
25条 (問題を抱える児童を指導するときは)「声息の通せざる部屋に招致し、懇切周到その非を説き、全く悔悟せるに至りて止む」
*指導するときは、声の漏れない部屋で指導し、ていねいにその児童の過ちを説明し、本人が反省したら終了する、という意味です。
(2)保護者、来校者編(授業参観)
41条 「参観を乞うものは、その族籍職名を記載せる名刺を出して指揮を待つべし」
*授業参観を希望する者は、族籍つまり「士族」とか「平民」との家柄を記入しなければならない、という意味です。
42条 「参観者は係員の案内を得て教室に入るべし」
45条 「参観者は以下に該当する者は初めよりこれを禁ず」(以下に当てはまる者は、参観することができない)
1 酒気を帯ぶるもの(酒を飲んでいる者)
2 みだりに教室に出入りするもの(指示に従わずあちこち移動する者)
3 教室内においてみだりに発言するもの(勝手なおしゃべりをする者)
4 みだりに教室内を徘徊するもの(動き回る者)
5 襟巻または外套を着て教室に入るもの(マフラーやコートを身に付けたままの者)
(3)教科編
*算術(算数)、体操(体育)、読書、作文、習字、などさまざまな決まりがありました。(例)体操は、「はじめは外遊びから始め、体操に移行する。その際、常に正しい姿勢を意識させ、筋力を付けさせる」とあります。
(4)試験
「小試験、修成試験、卒業試験の3種類とする。小試験は毎年全学年6回実施する」
(小学生でも、大変な試験をかなり経験していたようです。だから当時は試験後の休みが5日間もあったんですね)