120年前の新聞より20世紀の大予言(その3)
2021年10月15日 10時21分8 鉄道の速力
19世紀に発明せられし機関車は大成せられ、列車はあらゆる便利を備え、冬期室内を暖むるのみならず、暑中には冷気を催す装置がつく。また、速力も非常に進歩し、東京・神戸間は2時間半で通ず。
(「機関車」や「列車」とのよび方に時代を感じますね。現在、新幹線で約2時間50分、飛行機で約1時間10分です。もちろん冷暖房完備で快適な移動が可能です)
9 市街鉄道
馬車鉄道の存在せし事は老人の昔話にのみ残り、電気車及び空気車も大改良を加えられて車輪はゴム製となり、かつ文明国の大都会にては街路上を去りて空中及び地中を走る。
(路面がアスファルトとなっている現代では、タイヤは空気の入ったゴム製が当たり前となっています。しかも、地下鉄も発達しています。明治の岩っ子が地面の下に電車が走っていることを知ったらどんな顔をするでしょう)
10 暴風を防ぐ
気象上の観測術進歩して、天災来たらんとすることは一ヵ月以前に予測することを得る。また、天災中の最も恐るべき暴風起こらんとすれば大砲を空中に放ちて雨となすべし。
(気象衛星が発達している現在では、世界中の気象をすぐにキャッチして、天気予報がとても簡単です。でも、台風などの自然災害はさすがに人間の技術をもってしても、いまだに災害がたえません。22世紀にはそれも可能となっているのでしょうか)