4年生の体育の学習で、「ザースボール」というゲームを行っています。ザースボールは、ボールをパス・キャッチなどのボール操作、スペースの移動や取り方、味方と相手の位置関係を認識する、チームで互いの声の掛け方等、運動の技能的なことだけでなく、得点につなげる方法をチームで考えたり、声を掛け合ってみんなで協力したりし、子どもの主体的な活動が期待できる運動です。
今回は、ザースボールの開発や研究に携わっている静岡産業大学の徐 広孝先生に、御指導いただきながら授業を進めました。
ザースボールの学習は、10時間です。19日は、9時間目で、ザースボール大会(1日目)でした。チームでの作戦タイムでは、「ボールを受け取ったら、すぐパスしよう。」「名前を呼んで、ボールをパスしてもらうようにしよう。」「誰をマークするか、決めておこう。」と相談しました。ゲーム中、子どもたちは、前向きな言葉を掛け合っていました。「いい感じ!」「(取りにくいボールを投げた後)〇〇くん、ごめん。」―「いいよ!」 「ナイス!」
どの子も、とても爽やかな表情でした。授業後のゲームの振り返りでは、「前より、攻撃できる回数増えてきてよくなってきたよね。」「思いっきり投げるとコートから出ちゃうから、確実なパスをしたらよくなったね。」と、前回よりよくなっていることを共有することができました。子どもたちは、体育の学習をとおして、友達と協力する大切さや楽しさを実感しています。
6年生の社会科の学習で、地域にお住いの市川氏、社会福祉協議会の永井氏、9名の地域の方々を講師にお迎えし、戦争時代から戦後時代の岩田地区の様子や、当時の人々の生活についてお話を伺いました。
初めに、市川氏から、戦争時代の学校の様子や生活の様子についてお話を聞きました。6年生の「戦争のとき、いいことはありましたか。」という質問に、市川氏が、しばらく考え、「いいことはなかったなぁ・・・。」と、しみじみ答えられました。浜松に艦砲射撃があり、大変怖い思いをしたそうです。つくづく、戦争のない平和な社会であり続けてほしいという思いを強くしました。
次に、戦後の岩田地区の人々の生活の様子について、9名の地域の方々からお話を伺いました。小グループによって話題は様々で、子どもたちは興味深くお話を聞きました。
(以下、小グループでの話題の一部)
・岩田小学校は、1学年2クラスあった。1クラス50人近くいたこともあった。
・ラジオしかなかったが、初めてテレビが出て、世の中の動きが映像で分かるようになって驚いた。
・テレビがなかったから、劇場へ映画を見に行くことが楽しみだった。
・電化製品が出始めた。(テレビ、洗濯機、冷蔵庫・・・)
・外に明かりがないから、夜出かけるときは、真っ暗で足元が全く見えなかった。
・夏はホタルが飛んでいてよかった。それだけ、水がきれいだった。だんだん、農薬など使うようになってホタルが住めなくなってしまった。
・家に自動車はないから、仕事へ行ったり出掛けたりするときは、バスか自転車。路線バスにはガイドさんが乗っていて、お客さんが多いときは、バスガイドさんが入口の扉のところで、車から落ちないように乗っていたこともあった。
・昔の岩田地区は、農家の家が多かったけど、会社等へ働きに行く人が増えて、農家が減った。
子どもたちは、現在の生活と比べながらお話を聞き、違いがたくさんあることに驚いた様子でした。岩田地区の昔のよさを知ることも、ふるさとを愛することにつながります。社会科の学習を進めながら、今後も、ふるさと岩田への思いを大切にしていきます。
堀内さん御夫妻の御協力により、5年生が運動場北側の畑でサトウキビを栽培しています。9日、堀内さんに教えていただきながら、サトウキビを収穫しました。子どもたちは、収穫したサトウキビを、節の間で切って中身をかじり、「甘い!」と、初めての味を味わいました。
子どもたちは、「これが砂糖になるんだ。初めて知った。」「沖縄で栽培しているサトウキビを、磐田市でも作ることができるなんて、ここら辺は暖かいということなんだと思った。」「思ったより、すごく甘い。」と、感想をもちました。貴重な体験ができました。堀内さん、ありがとうございました。